看護師が介護施設で働く際、定時で帰れる職場が多いということがメリットとして挙げられる。
夜勤がなく、日勤のみで働ける職場も多く存在する。
夜勤がない場合でもオンコールがある施設も存在するが、その数も月に数回ほどとなっている場合が多い。
なかには夜勤もオンコールもないという施設もある。
また、病院での急性期の時のように時間に追われることも少なく、育児などで夜勤ができないといった方でも自分のペースで働くことができる。
一人ひとりと深い関わり合いを持った仕事がしたい人にとって、入居者と長期で関われるという点もメリットである。
介護施設では病院とは違い入居者の入れ替わりはそれほど頻度が高くないので、一人の入居者とじっくりコミュニケーションを取りながら、その人に合わせたサポートをしていくことが可能だ。
また、一日の日程も比較的穏やかなため、コミュニケーションを取りやすい環境となっている。
介護施設では医療行為だけではなく、入浴介助や食事介助といった介護業務を行うこともある。
そのため、介護士と連携しながら介護経験を積み、介護スキルを身に付けられるというのもメリットになる。
高齢者の増加がますます見込まれる日本では、介護スキルは介護施設以外でも役立てることができる。
介護施設の看護師ならば、ブランク後でも復帰しやすいというのもメリットの一つだ。
介護施設での医療行為は、バイタルチェックや服薬管理、経管栄養など、健康管理に関わるものがほとんどであるためだ。
これらは基礎的な看護技術で対応できるため、ブランクがある人でもスムーズに仕事をこなすことができる。
こうした介護施設での看護師の役割とそのメリットを知っておけば、長期間の活躍も可能である。